BFCとは



関西学院大学経済学部 栗田ゼミによる、
発展途上国の子どもたちに絵本を届けるプロジェクトです。


BFCの誕生

私たち栗田ゼミは毎年夏に発展途上国の農村を訪れ、フィールド調査を行っています。

幼い頃、絵本をお母さんに読んでもらったり、友達と一緒に、あるいは1人で読んで、
「自分の知らない世界」にワクワクした経験はありませんか?

私たち栗田ゼミは、毎年夏に途上国の農村を訪れ、フィールド調査を行っています。

そこで目にしたのは、子どもたちの学ぶ機会が圧倒的に少ないという現状、
そして、未来や夢がたくさん詰まった「本」を知らない子どもたちでした。

1人でも多くの子どもたちに、1冊でも多くの本に出会い、知らない世界にワクワクしてほしい、
本を通じて途上国の教育問題改善に貢献したい。

そんな想いからBFCは誕生しました。


これまでの活動

1期生:ベトナム(2011年8月)

栗田ゼミの第一期生は2011年の夏にベトナムのベンチェ省、ホアビン省を訪れました。

4つの農村を訪問しましたが、そこで見えてきたのは好景気に沸く都市部とは違い、
農村部の貧困層の方々は旧正月を迎えることすら難しい、という事実でした。

見ず知らずの栗田ゼミの学生たちに向かって「貧しいあまり大したおもてなしも
出来ずに申し訳ない」と謝り、涙するおばあさんにも出会いました。

「自分たちに何かできる事はないだろうか」と考え、調査地の人たちが無事に旧正月を
迎えられるようにと募金活動を始めました。

この活動が、「自分達が見聞きした事実をしっかりと見つめ、自分達に出来ることを
自分達で考え、そして自分達で行動に移す」という栗田ゼミの活動方針の基礎が
出来上がりました。その後に続くBFC活動にもこのスピリットは受け継がれています。

2期生:カンボジア(2012年8月)

2期生はカンボジアのコンポントム州で調査を行いました。

訪問した村々にはたくさんの子ども達がいましたが、不思議と彼らのお父さん、
お母さんの姿があまり見られませんでした。調査から浮かび上がってきたのは、
貧しさ故に、両親が都市部へ、あるいは隣国へと出稼ぎに出てしまっているという
事実でした。多くの家計で、数ヶ月から何年間もお父さんやお母さんに会っていない子ども達に出会いました。

そこで調査でお世話になった松岡先生(パンニャサストラ大学)が、子ども達の
教育支援を行っていたので、その活動のサポートをしようと募金活動を行い、
30万円の募金を集め、松岡先生に手渡すことが出来ました

 

3期生:ケニア(2013年8月)

ケニアで訪れた小学校やキベラスラムでは「お絵かきワークショップ」と称して、子どもたちに「自分たちの一番大好きなもの」をテーマに自由にお絵かきをしてもらいました。
家族や家、学校、友達、おもちゃなど、思い思いの絵を描いてくれたのはもちろんですが、その色彩豊かな絵にはゼミ生も驚かされました。
お絵描きに使ったクレヨンは、学校の子どもたちにプレゼントしました!

また、お絵描きに加えて、自分たちのことを、知ってもらおう!ということで、
ゼミ生それぞれが「日本」について班ごとにわかれて、
ケニアの子どもたちに紹介するプレゼンも行いました!

四季・食べ物・日本語・ゼミについてなど、全く文化の違う人間がお邪魔する形になっていたので、何か理解してもらえる材料になれば、と感じました!

子ども達が描いてくれた絵の一部は三期生制作の絵本『Share the World』の一部に取り入れられています。
ケニアの子ども達へ贈る絵本に、子ども達の絵を取り入れることで、一方的になりがちな活動を、相互方向のものに出来たのではないかと考えています。また、ケニアにおけるゼミ活動に前後して、一部のゼミ生が訪れたノルウェー・スリランカ・フィリピンの子ども達にも絵を描いてもらいました。国によって、文化によって、ハッキリと絵の雰囲気やタッチが分かれるのが分かり、興味深い活動となりました!!

4期生:マダガスカル(2014年8月)

マダガスカルでは、2つの村で約200人の子供たちに、
家族の絵と将来の夢を描いてもらいました。
(画用紙を6枚つなぎ合わせたらマダガスカルの国の形になるように工夫しました!)

カラフルな色使いで楽しそうに描いている様子を見て、私たちにとってもすごく楽しい時間でした。
一生懸命書いてくれた絵を恥ずかしそうに見せてくれる子や、
にこにこしながら大きな絵をかいてくれる子どもたちなど、
それぞれ思い描くものが違っていても、どれも素敵な絵となりました。

小学校で出会った子どもたち一人一人に、ノートとクレヨンをプレゼントしました!
初めて見るノートとクレヨンに、目を輝かせてくれる子どもたちがたくさんいました。
これらを使って、子どもたちそれぞれの夢や個性を
のびのびと描いてくれるように願いを込めています。

またお絵かきだけでなく、ゼミ生がウクレレやリコーダーを使って子ども達に
「カントリーロード」を演奏したり、「七夕」をテーマにした紙芝居を披露したり、
「恋するフォーチュンクッキー」のダンスを教えて子ども達と一緒に踊ったり、
サッカー大会をしたりと、全身を使ってフルにイベントを楽しむことができました♪

子ども達に負けないぐらい、ゼミ生も一緒にわくわくした1日となりました!