論文

 私たち(6期生)はバリ島で日本人観光客に調査し、「バリ島へのアウトバウンド促進のための要因分析」をテーマに論文を書きました。

要旨

 本稿は2018年に日本との国交60周年を迎えたインドネシア・バリ島の持続可能な観光に着眼点を置き、経済的側面と環境的側面から観光業の促進を考えています。バリ島は多様な観光資源のおかげで、世界中からの観光客を魅了しており、世界的に見ても有名な観光地の1つですが、ゴミの収集体制が未整備であり、ゴミに対する意識の低さからバリ島では深刻なゴミ問題が発生しています。また、日本からバリ島への観光客は、若者層のアウトバウンドの低迷により深刻化しています。
私たちは2018年9月から10月にかけて、バリ島の観光地やングラ・ライ国際空港内部のコマーシャルエリアで日本人観光客に調査を行いました。そして、バリ島におけるインバウンドの増加について考察するため、旅行客の満足度向上の要因について分析をしました。分析の結果、渡航全体の満足度には観光客が渡航中に感じたレストランや観光地での満足度が大きく関わっていることが明らかになり、年齢が下がるにつれて満足度が上がる傾向にあり、中でも20代女性のリピート客の満足度が高い傾向にあることも分かりました。
私たちはバリ島に訪れる日本人観光客を増やすため、日本人の視点から政策を考えました。1つ目は日本人学生によるインターンシップの実施です。バリ島で日本人大学生によるインターンシップを行い、バリ島に来た日本人が満足できるように、ニーズを日本人の視点から現地企業通じてアプローチすることを提言します。2つ目はバリ島の環境問題を解決するため、現地民のゴミ分別の意識を向上させる授業と実践の場としてのビーチクリーンイベントの開催することです。3つ目は日本人のニーズに合った雑貨・小物商品を開発するため、BDIとの連携プロジェクト、さらに空港での販売を実施することです。4つ目は国内でもアウトバウンドを増やせるように、今年初めて開催されていた在大阪インドネシア共和国領事館が主催するイベントや、旅行ファンをターゲットとした旅博のイベントに、学生ブースを出展し訪問客の世代層を広げることです。また、学内で生協の旅行ブースともコラボし、若い世代へのアプローチを提案します。
ぜひ以下の論文を読んでください!!!